FP3級・FP2級試験に独学で合格するコツ|経験者が解説

独学でFP試験に臨むことを決めたものの、「本当に合格できるの?」と不安になっていませんか。

僕も受験を決めたときはこんな気持ちでした。

FPとは畑違いの分野で働いているので、もしかするとこの記事を読んでいる方より不安は大きかったかもしれません。

結論から述べると、独学でもFP試験に合格できます

前知識がほとんどない状態で、FP3級・FP2級試験に1発合格した僕がいうのだから間違いありません。

ただし、独学で勉強しているすべての方が合格できるわけではありません。

合格するには、多少のコツを押さえておく必要があります

このページでは、勉強を進める中で僕が感じた独学のコツを紹介しています。

FP試験に独学で合格するコツ
  1. 教材の選び方
  2. 勉強の進め方
  3. メンタルをコントロールする方法

このページを参考にすれば、どのように勉強を進めればよいかがわかるはずです。

独学で受験予定の方は参考にしてください。

独学で重要なのは教材選び

FPの教材選びをする僕

独学で、何にもまして重要なのが教材選びです。

独学の場合、教材からしか情報を得られないので、選択を誤ると努力をしても試験に落ちてしまいす

教材には、以下の種類があります。

FP試験の教材
  1. 通信講座
  2. 市販テキスト
  3. 無料サイト

ちなみに、僕はFP2級試験を受けるときに調子に乗って難しい市販テキストを購入し、買い直す羽目になりました

時間とお金を無駄にしたくない方は、慎重に教材を選びましょう。

最もおすすめなのは通信講座

3つの教材のなかで、圧倒的におすすめなのが通信講座です。

通信教材には以下のメリットがあります。

  1. 直近の試験を想定した情報が過不足なく掲載されている
  2. プロ講師がわかりやすく解説している
  3. 直近の試験を想定した問題もついている

12のメリットにより、勉強に必要な労力や時間を大幅に削減できます

僕は、本業に関連する国家試験を受験するときに通信講座を利用しました(FP試験は絶対に受からないといけないわけではなかったので利用していません)。

これさえやっておけば大丈夫と思える内容なので、迷わずに勉強できた記憶があります。

こう思えたのは、丸暗記するだけで全国模試トップ10に入れたから。

通信講座は企業とプロ講師が自らの評判をかけて作成しているので、強力な独学のツールになると思います。

唯一のデメリットは、市販テキストよりも費用がかかること

僕は、時間や労力をお金で買うイメージだと思っています。

よって、自由になるお金はあっても勉強時間を確保しづらい社会人におすすめの勉強方法といえます。

もちろん、学生さんにもおすすめです。

最強の通信講座はスタディング

個人的に最強の通信講座と思っているのがスタディングです。

最初に注目すべきポイントは、通信教材のデメリットである価格。

スタディングの通信教材は以下の価格となっています。

通信教材名 価格(税抜)
FP3級合格コース 3,680円
FP2級合格コース 27,980円
FP3級・FP2級合格コース 29,980円
備考 FP2級合格でAmazonギフト券5,000円プレゼント

他の通信教材と価格を比較します。

会社名 講座名 価格 備考
ユーキャン FP講座 64,000円 FP2級をストレート受験可
ECCビジネススクール
FP講座 59,800円 FP2級をストレート受験可
フォーサイト バリューセット1 56,800円 FP3級対策とFP2級基礎講座、過去問講座セット
東京リーガルマインド FP3級合格パック 15,400円 公開模試付き
3・2級FP/AFP対策パック 89,000~101,100円(DVDありとなし) FP2級をストレート受験可
2級FP・AFP対策パック 81,300~91,200円(DVDありとなし)

講座を受講することでFP3級試験を免除されるものもありますが、僕はあまりおすすめしません。

試験を受けないとリアルな習熟度を把握できないうえ、試験会場の雰囲気を掴めないからです

練習を兼ねてFP3級試験を受験する方が良いような気がします。

また、FP3級試験を免除される通信講座は、気軽に受けられる価格ではありませんよね

それほど難しい試験ではないので、素直にFP3級試験を受けてみてはいかがでしょうか。

話が脱線しましたが、比較するとスタディングの価格が際立って安いことがわかります

特に、FP3級に関しては市販教材並みです。

この価格で通信講座を購入できると知っていたら、僕も利用していたと思います。

※FP2級合格後に、スタディングFP3級コースを受講しました

実際に利用した感想や講座の内容などは以下の記事で紹介しています。

かなりおすすめできる教材ですよ。

スタディングFP講座の評判|使ってわかった良いところと悪いところ

スタディングの内容を簡単に紹介

スタディングは、「世界一学びやすく、わかりやすく、続けやすい」を目指している通信講座です。

最大の特徴は、スマホやタブレット、パソコンで学習を完結できること

よって、移動中などの隙間時間を活用してFP3級やFP2級の取得を目指せます。

ちなみに僕は、ほぼお風呂に入っている時間だけで両資格を取得しました。

移動時間などだけでも、合格することはできると思います。

基本の学習スタイルはビデオ学習(もしくは音声学習)です。

視聴時間30分程度の講座を受講して知識をインプット、最適なタイミングで問題集を解くことで合格力を養います(タイミングは学習フロー機能=学習ガイド機能に従う)。

以上の学習スタイルは短期間で資格試験に合格した方の勉強法になっているそうです。

スタディングを受講すれば、効率の良い勉強法まで身につきます

ちなみに、3,680円のFP3級合格コースには以下の内容が含まれています。

FP3級合格コース
  1. ビデオ・音声講座
  2. テキスト
  3. 要点まとめシート
  4. スマート問題集(基礎力養成)
  5. 過去問演習
  6. 実技試験対策講座

4,680円のFP3級総合コースは3級模試付きです。

スタディングの通信教材は、選ばない理由がないほど安価で充実していますよね。

ちなみに、価格が安いのは教室を構えないなど、他の企業が行なっていないコスト削減を実施しているからです。

つづいて、FP2級合格コースの内容も紹介します。

FP2級合格コース
  • ビデオ・音声講座
  • テキスト
  • 要点まとめシート
  • スマート問題集(基礎力養成)
  • 過去問演習
  • 実技試験対策講座

基本的な内容は3級合格コースと同じです。この内容で27,980円はお得といえるでしょう。

僕は市販の教材で勉強しましたが、テキストを買い替える、問題集を揃えるなどで、結局、1万数千円かかりました。

テキスト選びて悩む手間やわからない点を自分で調べ直す労力などを考えると、十分検討する価値はあると思います。

試験に合格すれば5,000円オフになる点も見逃せません。

市販教材のメリットとデメリット

思いのほか長くなってしましたので、市販教材のメリットとデメリットをざっくりと紹介します。

主なメリットは以下の通りです。

市販教材のメリット
  1. 数千円〜1万円程度で購入できる
  2. そこそこわかりやすい

デメリットは以下の通りです。

市販教材のデメリット
  1. 重点ポイントなどを自分で調べなければならない
  2. 文字ベースの説明なのでわかりやすさに限界がある

簡単にいうと、通信講座より安いですが、勉強を進めるのにいろいろな手間と時間がかかります

僕は、不足している情報を調べてテキストに書き込む、説明がわかりにくい点を税理士事務所の公式サイトなどで調べるなどの手間を加えました。

このような手間をかけたくない方にはおすすめしません。

僕は、「みんなが欲しかった!FPの教科書/TAC出版」と「みんなが欲しかった!FPの問題集/TAC出版」、「最短合格 2級FP技能士 / きんざいファイナンシャル・プランナーズセンター」を使って勉強しました。

僕が使った市販教材の感想は以下の記事で解説しています。

FP3級に一発合格した僕がおすすめするテキスト・問題集

FP2級のおすすめテキスト・問題集(学科・実技)|経験者が教える理想の一冊

無料サイトのメリットとデメリット

FP3級試験、FP2級試験の勉強は、無料サイトを使ってもできます。

主な無料サイトはこちら記事で紹介しています。

FP2級・3級の勉強におすすめのサイトを一発合格した僕が紹介します

無料サイトのメリットは以下の通りです。

無料サイトのメリット
  1. 教材代がかからない

とても魅力的ですが、次のデメリットもあります。

無料サイトのデメリット
  1. 本当に信用できる情報かわからない
  2. 効率よく学びにくい

無料なので内容にどこまで責任を持っているかわかりません

よって、本当に信用できる情報かどうかは不明です。

また、プロ講師や出版社が学習計画まで考えて組み立てている教材ではないので、通信講座や市販教材に比べ効率よく学習しづらい点も押さえておかなければなりません

市販教材以上にデメリットは大きいといえるでしょう。

あくまでも僕の考えですが、FP3級・FP2級は一生ものの国家資格なので、数千円〜3万円程度の費用はかかっても信頼できる教材で体系的に学ぶべきだと思います。

もちろん、使わないほうがよいとはいいませんが、無料サイトは補足的に使うべき教材なのかなと捉えています。

通信教材・市販教材・無料サイトの関係を整理

ここまでみてきた内容から、通信講座・市販テキスト・無料サイトの関係をわかりやすくまとめます。

いろいろ考えた結果、飲食店に例えるとわかりやすいと思いました。

それぞれは以下の飲食店に該当します。

通信教材・市販テキスト・無料サイトの関係
  1. 通信講座:予約客を相手に腕によりをかけた料理を提供している高級レストラン
  2. 市販テキスト:大衆に向けてそれなりに美味しい料理を提供しているチェーン店
  3. 無料サイト:美味しいとも美味しくないともわからない無名の食堂

人によっては試験の結果が、人生に大きな影響を与えると思います。

この点を踏まえた上で、自分にあっている教材を選びましょう。

FP3級・2級試験に独学で合格するスケジュールの組み方

スケジュールの組み方に悩む僕

理想の教材が見つかったら、独学で勉強を進めるスケジュールを組みます。

スケジュールは、どのように組めば良いのでしょうか。

試験日から逆算

僕は、試験日から逆算して独学のスケジュールを組みました。

基本的には、以下のようにスケジュールを組んでいます。

独学のスケジュール
  1. 試験日直近の1〜2週間程度を実践的な対策の期間にする
  2. 問題集を、3〜4回程度、回す期間を確保する
  3. 残りの期間でテキストを2回通読する

経験上、問題集を3、4回程度、繰り返して解けば、余裕を持って合格できると思います。

一冊の問題集を解くのに必要な期間は約1週間程度、テキストの通読に必要な期間は2〜3週間程度と考えています。

どちらも1回目、2回目は時間がかかるので、この間は勉強時間を増やす、余裕を持ってスケジュールを組むなどするとよいかもしれません。

問題集を繰り返す理由

独学で重要になるのが、信頼できるテキストを何度も読むこと、信頼できる問題集を何度も解くことだと思います。

何度も繰り返す理由は、復習になるから、そして新たな発見があるからです

勉強になったと思っていても、復習しないと忘れますよね。

せっかく覚えたことを忘れないため、同じテキストや問題集を何度も繰り返すのです。

いろいろなテキストや問題集に手を出すと知識は増えるかもしれませんが、しっかりと覚えられないのでテストで点を取れない可能性があります

僕は少ない知識でも確実に覚えることをおすすめします。

要点を押さえていれば、少ない知識でもFP3級・FP2級試験に合格することは十分に可能です。

要点を押さえなければならないので、教材選びはやはり重要といえます。

復習を学習計画に組み込む

僕は、復習を学習計画に組み込んでいました。

理想は、意識せずに勉強しているのに復習になっている状態です。

FP試験の分野は6つにわかれるので、ひとつの分野を1日で終わらせるイメージで学習計画を組むと良いと思います

この計画であれば、1週間ごとに復習を行えることになります。

時間に余裕がある方は、勉強したことを24時間以内に軽く復習するスケジュールを組むとさらに効率よく覚えられるはずです。

スケジュールを組みづらい人はスタディング

自分でスケジュールを組みづらい方は、スケジュール管理までしてくれる教材を利用すると良いでしょう。

先程、紹介したスタディングは、資格試験に短期間で合格した方のスケジュールを真似られるように学習フローを組んでいます。

次に何をすれば良いかわからない方などにおすすめです。

独学でFP3級・2級試験に合格するためのメンタルコントロール術

メンタルコントロール万全の僕

独学で大きな敵になりがちなのが自分自身です。

勉強が思うように進まないと、あるいは他に楽しいことがあると、ついサボりたくなってしまいます

心配な方に、僕が意識していたメンタルコントロール術をお教えします(自己流です)。

最初の2週間は気合で乗り切る

独学で最も辛い時期は、勉強を始めたばかりの頃だと思います。

勉強習慣が身についておらず、知識がないため、体感する負荷は大きくなりがちです

何かしらの言い訳を見つけて、勉強をやめたくなりますよね。

僕にもこのような時期はありました。

勉強を始めたばかりのときに僕が意識していたことは、何があっても2週間は勉強を続けることです。

このように誓った理由は、2週間がんばれば勉強が習慣になることを経験として知っていたから

人により必要な期間は異なると思いますが、ある程度、同じ行動を続けているとその行動は習慣になります。

習慣になるとやらないと気持ち悪くなるので、勉強を続けられるようになります。

休んだ次の日は無理をしてでも勉強する

受験勉強を続けていると、疲れがたまって休んだほうが良いと思えるときがあります。

僕は、休んだ次の日はどれだけ面倒に思えても勉強するようにしていました。

誘惑に負けて次の日も休んでしまうと、勉強に戻れなくなるからです

最初の1日は辛いですが、そこさえ乗り切ればこれまでと同じように勉強を続けられます。

「休んだ次の日は頑張る」を意識してみてはいかがでしょうか。

完璧を求めない

勉強に完璧を求めないことも意識していました。

完璧を求めると、できない自分に嫌気が差すからです

嫌気が差すとモチベーションは低下しますよね。

メリットよりデメリットの方が大きいので、まずはざっくりと理解している状態を目指しました。

幸いなことにFP3 級・FP2級の試験は、完璧といえる状態でなくても合格できます。

甘く見ることはできませんが、自分を追い込まないように勉強を続けることが独学のコツだと思います。

できるようになったことを意識

試験勉強のときに役立っていると思う僕なりの考え方が、「できないことよりできるようになったことを意識する」です。

問題集でミスが目立つと、自分はダメなやつだと思ってしまうことがありますよね

僕は打たれ弱いので、このように思ってしまうとやる気を失ってしまいます。

そこで意識しているのが、「できないことよりできるようになったことを意識する」です。

「この問題はできないけど、勉強を始めたときに解けなかったこの問題やこの問題は解けるようになっている」と思うと、少しづつ進歩している自分を実感できます

解けない問題も、もう少し頑張ればできるようになるだろうと思えます。

モチベーションを保ちやすくなるので、おすすめの考え方ですよ。

勉強を始めたばかりの状態を覚えておきましょう。

独学でもFP3級・FP2級に合格することはできます

僕の経験から、全く知識がない方でも独学でFP3級やFP2級の試験に合格することはできるといえます

ただし、教材選びや勉強方法、メンタルコントロールなどには注意が必要です。

教材は安価かつ信頼性が高いスタディングをおすすめします。

勉強する時間がない方や効率よく勉強を進めたい方に向いていると思います。

勉強方法やメンタルコントロールは、自分に合っているものを見つけることが重要です。

僕の経験を参考にしていただければ幸いです。

試験勉強は大変ですが、合格さえすれば一生にわたりファイナンシャルプランニング技能士を名乗れます。

絶好のチャンスと思って挑戦してみてはいかがでしょうか。