FP2級試験は、覚えることが多いので大変ですよね。
もしかすると、こんな悩みを抱えていませんか。
お困りの方のために、FP2級に一発合格した僕が暗記を重視しない勉強法をお教えします。
気になる方は、参考にしてください。
独学のコツが気になる方は、こちらの記事をどうぞ。
FP2級試験で暗記をお勧めしない理由
僕は、FP2級の受験勉強で暗記を重視しませんでした。
覚えることが多いので無帽に思えますよね。
暗記を重視しなかった理由は次の通りです。
暗記を重視しなかった理由
- 勉強がストレスになる
- 効率よく勉強できない
- 勉強時間が長くなる
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
勉強がストレスになる
無理に暗記をしようとすると、覚えられない自分が嫌になります。
何度も同じ問題に躓くと、落ち込んでしまうこともあります。
勉強に対するモチベーションが下がるので、暗記を重視することはしませんでした。
思うように暗記できずモチベーションが下がっている方は、勉強を始めたころを思い出すとよいかもしれません。
そのころに比べると解ける問題が増えているので、自信を取り戻せるはずです。
効率よく勉強できない
暗記しようとすると、同じ文章を繰り返し読む、あるいは書き写すことが多くなると思います。
たったひとつのことを覚えるために多くの時間を費やすので、効率の良い勉強法とはいえません。
覚えた箇所が本試験に出題されればよいですが、出題されなければ時間を無駄にしてしまいます。
だから、僕は暗記を重視しませんでした。
勉強時間が長くなる
暗記を重視すると一か所ずつ丁寧に覚えることになるので、勉強時間は長くなります。
僕は仕事をしながら勉強していたので、勉強に多くの時間を費やすことはできませんでした。
暗記にこだわると勉強時間が足りなくなるので、暗記を重視しませんでした。
FP2級試験は暗記を重視しなくても合格できる
暗記を重視しなかった理由が分かったところで気になるのが、「暗記を重視せずFP2級に合格できるか」ですよね。
冒頭で述べた通り、僕は暗記を重視せず独学で一発合格しています。
よって、FP2級試験は暗記を重視しなくても合格できるといえます。
ただし、重要事項を覚えなくてもよいわけではありません。
暗記を重視する場合と同じく、重要事項はすべて覚える必要があります。
重要事項をどのように覚えたのでしょうか。
暗記を重視しない勉強方法
僕の勉強方法はいたってシンプルです。
基本は以下の2つです。
- 覚えられない箇所があってもテキストを通して読む
- 覚えられない箇所があっても問題集を通して解く
覚えるために立ち止まらずに、テキストを読み進め、問題集を解きます。
1回あたりの密度は薄くなりますが、繰り返しテキストを読む、繰り返し問題集を解くうちに次のような変化が起こります。
- 1回目:こんなの勉強したっけ?
- 2回目:どこかで見たような気がする・・・
- 3回目:おそらくこれで正解のはず
- 4回目:これで間違いなし!この問題はココが間違えている
この勉強法のメリットは、全体をざっくりと覚えられることです。
FP2級のような勉強範囲の広い試験に適していると思います。
FP3級・FP2級の受験勉強で使用して、良かったと思ったテキスト・問題集は以下の記事で紹介しています。
FP2級を受験するにあたりテキストや問題集を探していませんか。 もしかすると、次の悩みを抱えている方がいるかも …
暗記できない箇所はある
ただし、立ち止まらずに勉強を続けるので、いつまでたっても暗記できない箇所は出てきます。
このような個所は次の方法で覚えます。
適切なタイミングで情報を整理
以上の勉強法で覚えられない箇所は、たいていの場合、混乱する要素があります。
僕は、次の箇所などで何度も躓きました。
- J-REITの分配金は配当所得?
- J-REITの分配金は配当控除を受けられる?
繰り返し問題集を解くことで、J-REITの分配金は配当所得であることは覚えていました。
しかし、配当控除を受けられないことまでは覚えていませんでした。
そのため、問題集でこの点を問われると、「自信があるのに間違える」を繰り返してしまいました。
暗記を重視するのであれば間違えた時点で頭に叩き込むように勉強しますが、僕はこれをしていません。
「そのうち覚えられるだろう」程度にとらえて流していました。
対策を講じたのは、何度も間違えて何かがおかしいと思った時点です。
このタイミングでJ-REITの配当金について調べて情報を整理しています。
頭に叩き込むように勉強はしていませんが、スッキリと覚えることができました。
暗記は情報を納める引き出しを作ってから
スッキリと覚えられる理由は、頭の中にJ-REITの分配金に関する情報を納める引き出しができているからだと思います。
何度も間違えて興味を持つに至っていたので、受け入れ態勢は十分ですよね。
情報を納める引き出しはできているので、あとは情報を整理するだけで覚えられます。
最初から暗記を重視すると、情報を納める引き出しから作らなくてはならないので時間と労力がかかってしまいます。
僕は「どうしても理由を知りたい」「何が間違えているか気になる」と思える状態まで待って、情報を整理するようにしていました。
情報整理のコツ
情報を整理するときは、何が正しくて何が間違えているか理解するようにしていました。
あるいは、何が同じで何が異なるか整理するようにしていました。
例えば、「任意継続被保険者制度は2つながりだな(2カ月、20か、2年)」、「住宅関連の制度は3000万円を基準にしているものが多いのに直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税制度の所得制限は2000万円だな」などのようにです。
後者の場合、住宅関連は3000万円と覚えていたので、問題集で引っかかってしまい情報を整理するに至りました。
こちらも何度も間違えて興味を持ってから調べたので、スッキリと覚えることができました。
気になる箇所をメモしておくと効率的かも
この勉強方法の弱点は、立ち止まらずに勉強するので1度間違えた箇所すら忘れてしまうことです。
2度、3度と間違えるうちに何かがおかしいと思うようになるので気にする必要はないのですが、「印象に残りづらい問題を見逃しているのでは?」と心配になることがあります。
対策としておすすめなのが、間違えた問題に印をつけておくこと。
もしくは、気になっている個所をメモしておくこと。
特に、後者はおすすめです。
立ち止まらずに問題を解いていると、「ここは情報を整理できていないな」と思っても勉強を終える頃には忘れていることがあります。
気になったタイミングでメモしておくことで、今後勉強しなければならない箇所をリストアップできます。
僕はこれをやっていなかったので、終盤になって不安と戦うことになりました。
勉強の抜けをなくしたい方は、気になる箇所をメモしておくとよいでしょう。
FP2級は暗記を重視しなくても合格できます
覚えることが多いと感じると、ついつい暗記を重視したくなりますよね。
暗記を重視すると、ストレスがたまるうえ勉強時間も長くなってしまいます。
十分な勉強時間を確保できない方は、僕のように全体を通して勉強してみてはいかがでしょうか。
適切なタイミングで情報を整理することで、年齢や金額などの細かな内容まで覚えられます。
これまで暗記を重視してきた方は不安かもしれませんが、勉強時間を短縮できるなどのメリットもあるのでおすすめですよ。
向き不向きはあると思いますが、行き詰っている方は参考にしてください。