FP3級・FP2級試験を控えている方の中には、注意点を知りたいと考えている方がいるかもしれませんね。

もしかするとこんな疑問を抱いていませんか。

試験前の準備で気を付けるポイントは?、試験当日に気を付けるポイントは?、経験して分かったことを教えて!

心配している方のために、ファイナンシャル・プランニング技能士2級の僕が経験をもとにアドバイスを送ります。

FP3級・FP2級試験とも、しっかりと準備をすればトラブルなく終えられる試験です。

しかし、情報確認を怠ると思いもよらないトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

僕もいくつかの情報を見逃していたら、落ち着いて試験を受けられなかったと思います。

このページでは、僕の経験をもとにFP3級・FP2級試験で気を付けたいポイントを解説しています。

最高のパフォーマンスを発揮するため確認しておきましょう。

おすすめのテキスト・問題集

FP3級・FP2級のおすすめテキスト・問題集が気になる方は以下の記事を参考にしてください。

FP3級・FP2級試験の持ち物・試験当日のスケジュール

僕の個人的な経験より全体像を知りたい方がいると思うので、最初にFP3級・FP2級試験の概要を解説します。

持ち物

FP3級・FP2級試験で必要になる持ち物は以下の6つです。

FP試験の持ち物
  1. 受験票
  2. 写真票(金財)
  3. 本人確認書類
  4. 筆記用具
  5. 計算機
  6. 時計

それぞれについて詳しく解説します。

受験票

FP3級・FP2級試験の申し込みを済ませると、試験2週間前くらいに受験票が届きます。

受験票には次の内容などが記載されています(※以下の内容は金財です)。

受験票の記載内容
  • 検定職種・等級
  • 試験日
  • 氏名
  • 受験番号(学科試験・実技試験)
  • 集合時間
  • 試験時間
  • 試験教室
  • 試験会場案内

受験票が届いたら、氏名、生年月日などに誤りがないか確認します。

写真票(金財)

金財で受験する方は、受験票と一緒に写真票が送られてきます。

まずは、写真票に記載されている氏名・生年月日・住所を確認します。

受験申請書に記載した内容と異なる場合は、赤ペンで修正して右下の枠にレ点チェックを入れてください。

続いて、縦3cm×横2.4㎝の証明写真を準備して、裏面に受験番号・氏名を書いて写真票に貼り付けます

使用できる証明写真は、正面・無帽・無背景・6カ月以内に撮影したものです。

本人確認書類

日本FP協会

日本FP協会で受験する方は、氏名・生年月日を確認できる本人確認書類が必要です。

本人確認書類として認められているのは以下の10種類です。

1.運転免許証
2.パスポート
3.個人番号カード
4.学生証(写真貼付)
5.在留カード・特別永住者証明証(写真貼付)
6.次に定める写真貼付の資格証明書類
・弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、宅地建物取引士、行政書士
7.住民基本台帳カード(写真貼付)
8.健康保険被保険者証(写真貼付されていない場合、受検票へ写真貼付)
9.障害者手帳(写真貼付)
10.小型船舶操縦免許証(写真貼付)

受験票の氏名が本人確認書類と異なる場合は受験不可となります

結婚などで改姓した方は注意してください。

また、写真付き本人確認書類でない方は、受験票(中間下部)に証明写真の貼り付けが必要です。

使用できる証明写真は、縦4cm×横3cm、脱帽、上半身無背景となっています

金融財政事情研究会

金財で受験する方も本人確認書類が必要です。

ただし、受験票に「本人確認が必要になる場合があります」と記載されている通り、日本FP協会ほど重要性は高くありません。

僕が受験した際も、本人確認書類の提示を求められることはありませんでした(※提示は求められなくても持参は必要です)。

免許証や社員証などが本人確認書類として認められています。

筆記用具

使用できる筆記用具は次の2つです。

  1. HBより濃い黒鉛筆またはシャープペンシル
  2. 消しゴム

日本FP協会は、HPの鉛筆またはシャープペンシルと指定しています。

試験会場での貸し出しは行われていないので、忘れずに持参することが重要です。

芯が折れることやシャープペンシルの故障に備えて、予備の筆記用具も持参しましょう。

計算機

計算問題が出題されるので、計算機も必要です。

試験会場での貸し出しは行われていないので、忘れずに持参してください。

使用できる計算機には、細かな条件があります。

  • 電池内蔵のもの(そろばんは不可)
  • 演算機能のみを有するもの
  • 数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの
  • 外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの

演算機能に関しては、さらに細かな条件が設けられています。

金財・日本FP協会で条件に違いはないようなので、詳しくは以下でご確認ください。

参考:日本FP協会:試験当日の持ち物について

時計

試験会場に時計がない場合があるので、金財では時計も試験当日の持ち物に記載されています。

ただし、情報通信機能のある時計(スマートウォッチなど)を使用することはできません

時計機能だけのものを持参してください。

受験票を熟読する

さらに詳しい情報は、受験票に記載されています。

紹介した情報が古くなっている可能性もあるので、受験票の確認も怠らないでください。

続いて、試験当日のスケジュールを紹介します。

FP3級・FP2級試験当日のスケジュール

スケジュールを表現する画像

FP3級試験とFP2級試験ではスケジュールに若干の違いがあります。

FP3級試験のスケジュール
  • 学科試験集合時間:9:40分
  • 学科試験:10:00~12:00(120分)
  • 実技試験集合時間:13:10
  • 実技試験:13:30~14:30(60分)
FP2級試験のスケジュール
  • 学科試験集合時間:9:40分
  • 学科試験:10:00~12:00(120分)
  • 実技試験集合時間:13:10
  • 実技試験:13:30~15:00(90分)

FP3級・FP2級試験のスケジュールは、金財・日本FP協会とも同じです。

学科・実技とも集合時間は、試験開始20分前となっています。

これより遅れても入室できますが、この間に試験の説明などが行われるので遅れることはお勧めできません。

試験時間は、十分な時間を確保してくれています

落ち着いて取り組めば、時間切れになることはないはずです。

僕が感じたFP3級・FP2級試験の注意点

注意点を表現する画像

続いて、僕がFP3級・FP2級試験を受験して気を付けたほうが良いと思った点を紹介します。

具体的には、以下の3点が気になりました。

気を付けたい注意点
  • 写真
  • スリッパ
  • 試験会場

これらについて順番に解説します。

写真票に写真を貼りつける

金財で受験する方に気を付けて欲しいポイントです。

FP試験に申し込めば、試験日の2週間くらい前になると受験票が届きます。

受験票が届くと準備完了と思ってしまいますが、そうではありません。

先ほど説明した通り、写真票に証明写真の貼り付けが必要です

ちなみに、FP3級試験を受験する前の僕は、受験票が届いた時点で準備完了と思っていました。

試験数日前に封筒を開封したところ、「顔写真を貼って試験当日試験会場に持参してください」と記載してあるのを発見して焦りました。

試験前日に証明写真を撮影し受験票に貼り付けたのでトラブルにはなりませんでしたが、開封が遅れていたら大変なことになっていたかもしれません。

金財の受験票には、次のようにと記載されています。

写真を貼っていない方は受験をお断りする場合もあります。

受験を認めてもらうには、試験開始前に本人確認が必要です(※ここで本人確認書類が必要になります)。

さらに、受験後に写真を張り付けた受験票を郵送しなければなりません。

定かではありませんが、僕が受験した試験会場には顔写真の貼り付けを忘れた方がいたようです

どうなったかは知りませんが・・・。

受験できたとしても、動揺してしまうので実力は発揮しづらいですよね。

FP3級・FP2級試験を控えている方は、受験票に顔写真を忘れずに貼り付けましょう。

時間がない方はコンビニ証明写真のピクチャンが便利

試験が間近に迫っていて証明写真を撮影しに行く時間がない方は、コンビニ証明写真・ピクチャンを利用してみてはいかがでしょうか。

スマホで撮影した写真をコンビニでプリントできるのでとても便利です。

僕はFP3級・FP2級試験で利用しています。

利用料金がわずか200円である点もうれしいポイントです。

おおまかな利用方法を紹介します。

ピクチャンの利用方法
  1. スマホで写真を撮影。
  2. 背景透明化などのアプリで背景を削除。
  3. ピクチャンにアクセスし、証明写真をつくるボタンをクリック。
  4. サイズを選択(金財は縦3cm×横2.4㎝、日本FP協会は縦4cm×横3cm)
  5. 写真をアップロード。
  6. 写真の位置合わせ、拡大・縮小。
  7. メールアドレスを登録。
  8. プリント予約番号を取得。
  9. セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートのマルチコピー機で印刷。

詳しくは、ピクチャンに掲載されているので参考にしてください。

スリッパが必要になることも

試験会場によっては、スリッパも必要になることがあります

僕がFP3級を受験した試験会場は、スリッパが必要でした。

スリッパの必要性は、受験票に記載されています。

忘れると試験会場で借りなければならないので注意してください。

僕が受験した試験会場では、多くの人がスリッパを借りていました

忘れると面倒な手続きがひとつ増えるので、注意したいポイントです。

ちなみに、受験票にスリッパ持参の記載がない場合は、必要ないと考えて良いようです

受験票にスリッパ持参の記載がなかったFP2級の試験会場では、必要ありませんでした。

必要なものと思い込んでいたので、僕は持参していましたが・・・。

試験会場が変更になることも

僕が経験した中で最も注意してほしいポイントです。

FP2級試験の申し込みを行ったときに、申し込み画面に記載されていた試験会場はFP3級試験と同じでした。

前回と同じ会場で受験できると喜んだことを記憶しています。

ところが、受験票に記載されていた試験会場は前回と異なるところ。

特別なアナウンスもなく、試験会場が変更されていたのです

変更に気づいていなかったら、受験できなかったかもしれません。

受験票が届いたら、試験会場を必ずチェックしてください。

金財の公式サイトには受験地について以下のように記載されています。

各受験地の収容能力を超えた場合または試験会場を確保できなかった場合には、選択された受験地の試験会場が近隣都市となる場合があります。なお、試験会場は指定できません。受験票にてご案内します。

確かに、「受験票にてご案内します」と記載されています。

努力が水の泡になる可能性があるので、重要な注意点だと思います。

FP3級・FP2級試験を受ける前に受験票をチェック

僕が感じたFP3級・FP2級試験の注意点は以上の通りです。

実際に受験してみないとわからない部分もあるので、初めて受験する方は参考にしてください。

持ち物や試験当日の流れ、注意点などの多くは、受験票に記載されています

受験票が届いたらしっかり確認することが重要といえるでしょう。

落ち着いて受験できる環境を整えて、最高のパフォーマンスを発揮してください。